とりあえず3年勤めてから転職することが正解ではありません
転職したいと考えている方の中には、5年以上勤めている方もいれば3年以内に転職を考えられた方もいらっしゃるでしょう。よく新卒で入社した方は「3年以上は勤めないと転職はしない方が良い」という事が当たり前のように言われていました。皆さんも一度は聞いた事があると思います。
しかし、この考えはもう古いといえるでしょう。賢い人は早めに見切りをつけて、どんどん新たな一歩を他社で見つけようと努力しているのです。
そもそも3年以上勤めた方が良いとされているのは、3年も経てばスキルや社会経験が身について一人前と認められると言われているからです。
しかし、スキルが身につくのが3年と誰が決めたのでしょう。仕事のできるできないには個人差があります。3年経っても仕事がままならない人もいれば、3年も経たないうちに2年目にはもう優秀な成績をおさめていたり、しっかりと一人前の仕事ができるように成長している人もいるのです。上司に恵まれていさえすれば、仕事も一人前にこなせるようになるのも意外と早かったりします。
「3年働け」は、そう言い伝えられているだけで、一人前になれているかどうかは個人差、そして職種によっても差が大きくあるわけです。そうともなれば、3年以内に退職したいと考えたら辞めてしまっても特に問題ないという事になります。
退職しないことで心身がボロボロになることも
現代病のひとつに、新型うつというものがあります。新型うつは、特に新卒などの若い世代に発症する病気で、プライベートではとても元気に過ごせるのですが、一旦仕事の現場に入ると気分が異常に落ち込み、うつの症状が出てしまい、会社に出社できなくなってしまいます。
これは年配の世代の方には理解されにくく、ゆとり世代の甘えである、怠惰であるなどと表現されてしまう事もあるのですが、これも立派な病気の一つです。頑張ってやってみよう、君ならできるよという励ましの言葉さえも彼ら新型うつの患者には全く響きません。
心の病ですから、いくら弁解されても励まされてもどうしようもなく気分沈みこんでしまうのです。医者から投薬をされてもそう簡単に治る病気でもありません。
そこで、一番の治療となるのが、その仕事を離れること=つまり、退職する事なんです。環境を変える事が望ましいのです。仕事がどうしても合わなかったり、会社の雰囲気や人間関係になじめなかったり、上司からの執拗なパワハラを受けたりなどを耐える必要はありません。
これらは我慢し続ける事によって、心のストレスを大きく抱える事となり、身も心もボロボロになってしまうのです。そうなってまで、3年以上勤める義務があるのでしょうか。
その分、その3年は心身がすり減って自分の魅力も半減してしまいますし、そのような覇気のない状態では転職活動もままならないでしょう。それに転職活動時にこれまでの職歴や経験値などを職務経歴書や面接で伝えるにあたり、3年間我慢して続けただけでは、それほどの成果をおさめている状態ではないことが多いのではないでしょうか。
それならば人生を年単位で無駄にしないためにも、早く見切りをつけ、自分のやりたい仕事をさらに見つけ、恵まれた環境下に転職することの方が賢明と言えるでしょう。
また、働いている会社自体に将来性が感じられず、危機感を抱いているのであればなおそこに居続ける必要はないでしょう。
年齢が若ければ若いほど、転職は有利
会社によっては、未経験でも採用してくれる企業はいくらでもありますし、他社で何年も勤めている人よりもあまり他社のやり方に染まっていない人材をあえて求める企業もありますので、あまり不安になる事はありません。
サービス残業が多かったり、無駄な業務ばかり任されるなどというようなブラック企業に何年もいることだって、大変無駄な時間ですよね。転職を決まってから辞めるでは遅いです。
精神的に追い詰められると心のストレスが転職と退職の二重に重なり、さらなるストレスを抱える方も少なくありません。退職を決めたら、すぐにでも検討されると良いでしょう。
退職代行を利用しよう
ただ、なかなか退職しますと言い出しにくいという方もいらっしゃることでしょう。そのような時に頼りになるのが、今話題の退職代行です。退職代行とは、退職したいという旨を代行して行って頂ける業者のことを指します。
例えば前述のような新型うつの患者さんの場合、会社に電話をかけることすら辛い方もいらっしゃることでしょう。そんな時も退職代行が全て担ってくれ、電話で退職願いを伝えることができます。しかも、退職代行を使うと即日退職も実現することもできます。皆さんも無理をするのではなく、自分にプラスにならない仕事や会社は早々に見切りを付け、明るい未来を描いてみてはいかがですか。
時間の無駄遣いはお金の無駄遣いよりも大いに勿体無いものです。時間はどうやっても戻すことはできません。ぜひ、勇気を持って前向きに退職、転職を検討してみましょう。
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